“今では、「キッズケータイ」と呼ばれる子ども用スマートフォンが大人気です。
キッズケータイを簡単に説明すると、「防犯目的のスマートフォン、子どもの安全を守る機能が豊富、大人用のスマートフォンよりスペックは低い、特にバッテリー容量はかなり少ない」といった特徴をもつスマートフォンのことです。
冒頭のとおりで、今ではキッズケータイが人気のため、子ども用のスマートフォンと案内されているモデルであれば、どれでもあたえてもよい・・・と勘違いする親も増えてきました。ですが、モデルによっては「子どもにとって有害なスマートフォンもある」ので注意してください。
具体的には、「大人も利用できるエントリーモデルのスマートフォン、ミドルレンジモデルのスマートフォン」が該当します。エントリーモデルは必要最低限のスペックしかもたない低額のスマートフォン、ミドルレンジモデルのスマートフォンはハイエンドモデル(最上位モデル)よりも安いが、ゲーミングスマホとして利用できるスマートフォンのため、特に若い人たちから高い人気を得ているモデルです。
子どもから人気のスマートフォンとしてミドルレンジモデルのスマートフォンは案内されることが多いため、今では、「キッズケータイと同じもの」・・・と勘違いする親は大勢います。ですが、ミドルレンジモデルのスマートフォンはゲーミングスマホとして利用できるため、遊び目的で子どもはスマートフォンを使うケースが増えてしまい、「ソーシャルゲームなど中毒性の高いゲームにはまってしまう」危険性があるのです。
最近のデータでは、1日に数時間ほどソーシャルゲームをプレイしている子どもは、あまり勉強しない子どもと同じか、それ以上に悪い成績が出ているとされています。平均点数では50点を下回ることもあるため、どれほど学業に支障が出るのかはこちらを確認するだけでよくわかるかと存じます。
そのほかの子ども用スマートフォンをあたえることで発生するリスクでは、「ウィルス感染、ワンクリック詐欺」などがあげられます。
一昔前であれば、このようなトラブルに見まわれるのはパソコンやスマートフォンをよく使用する大人・・・とされていました。ですが今では、子どもであっても四六時中インターネットサイトを閲覧している、広告をクリックする、海外の危険なサイト(無料で漫画やゲームなどをダウンロードできるサイトなど)にアクセスすることが増えているため、安直に子ども用スマートフォンをあたえるのは危険でしょう。
もし子どもが危険なサイトを使ってしまった場合、「身に覚えのない請求(架空請求)、個人情報流出」などのトラブルにあってしまい、ウィルス感染についても子ども用スマートフォンが起点になって、家族や他人に拡散する恐れがあるのです。
補足となりますが、ウィルス感染してしまったパソコンやスマートフォンは個人の力ではもとに戻せません。つまり、最悪のケースではパソコンやスマートフォンを買い換えないといけなくなります。その被害金額があまりにも桁外れなため、今では、子ども用スマートフォンもふくめて有料のセキュリティアプリをインストールしている家族が増えてきました。
子ども用スマートフォンをあたえることで発生するリスクの中には、子ども特有の「姿勢が悪くなる、急に視力が落ちる、コミュニケーション能力が低下する」などもあるため、今では、日本国内だけでなく世界中で子ども用スマートフォンの存在が議論されているほどです。
よく勘違いされているのですが、キッズケータイは幼い子ども用で「子ども用スマートフォン」と呼ばれるモデルは、小学生から高校生までを対象としていることが多いため、子どもがまだ幼い場合はキッズケータイをあたえたほうが無難でしょう。”