プラスワン・マーケティングは、MVNO型の通信サービス「FREETEL SIM」で、メッセンジャーアプリの通信料で追加料金がかからない、「データ通信料0円サービス」の提供を開始しました。既存のユーザーを含めて、新たに申し込むことなく、利用できるようになるものです。新サービスは、LINEやWeChatといったメッセンジャーアプリでやり取りするテキストや写真のデータ通信量が無料扱いになるというものです。アプリの通信で、シグニチャー(信号)を検知してその分を課金対象から外します。ただし動画は対象外となっています。既存のFREETEL SIMユーザー全員が対象で、9日の発表会をもってサービスが開始されました。プラスワン代表取締役の増田薫氏によれば、人によって恩恵を受けられる通信量は異なる、としながら「LINEなどでは子供の写真をやり取りしたりして、1GBくらいはいくのでは」と説明しています。その分、プラスワンにとっては減収要因となるのですが、MVNO市場をさらに拡大させるためには、ニーズにあわせたサービスが必要との考えを示して、収益面での影響を踏まえつつ、ひとまずパイの拡大を目指す方針に基づいた戦略的な仕掛けと説明しています。特典対象のアプリ事業者から収益化を図るのか、という質問には「そういうビジネスはまったく考えていない。(質問者に対して)ぜひ交渉してください(笑)」と冗談交じりで答え、アプリ事業者とともにビジネスモデルを構築したわけではない、としました。