Posted in 2023年11月5日 12:00 AM ()

5Gでのミリ波利用について

“日本においてはモバイル通信業者に、28GHz帯の無線免許が5G用として付与されています。この28GHz帯を含む電波は「ミリ波」と呼ばれており、5Gの初期段階から世界的にミリ波を有効に使っていくことが決まっています。ここではミリ波についてまとめてみましょう。
【28GHz帯を含む電波「ミリ波」とは?】
電波というのは、周波数帯域ごとに区分して呼び名があり、ミリ波は周波数が30GHzから300GHzの電波です。波の山と山の間の長さである波長は1㎝~1mmです。この波長がミリ単位のため、呼び名が「ミリ波」と呼ばれているのです。5Gに割り当てられている28GHzは数値的には厳密にいうとミリ波ではありません。しかしモバイル通信では便宜上ミリ波の一部とされているのです。
【世界の5Gミリ波】
世界的には約20カ国で24~29.5GHzが5Gに割り当てられています。またアメリカでは37~40GHz、47.2~48.2GHzも5Gに割り当てられているため、高い周波数のミリ波を含めて、たくさんの国で割り当てられる可能性があるのです。
日本においては、モバイル通信事業者(ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル)の4社に各400MHzずつ、ローカル5Gに900MHzの帯域が割り当てられています。また5G専用の周波数帯としてさらに3.7GHz帯、4.5GHz帯の電波も割り当てられている現状です。
【ミリ波の現状とは?】
日本では5G用にミリ波が使用できる状況ではあるものの、実際にはまだまだ活用されている現状ではありません。ミリ波対応の基地局は4つのモバイル通信事業者合計で15000局打たれているものの、これらを通っているトラフィックは全てのモバイルトラフィックのわずか0.2%程度なのです。なぜミリ波の活用が進まないのでしょうか?その理由は以下の通りです。
<カバレッジが限局的>
ある程度の数の基地局が打たれていても、実際のカバレッジは限局的です。そのためミリ波の電波はなかなか掴むことができないのです。
<ミリ波をサポートしているスマホが限定的>
ミリ波をサポートしているスマホが限定されている現状があります。2022年に日本国内で販売されたスマホのうち、ミリ波をサポートしているのは
全体の約5.2%にとどまっているのです。ちなみに2023年9月に発売したiPhoneの最新機種であるiPhone15シリーズにおいても、日本で流通する機種に関してはミリ波をサポートしていないのです。”

“コロナ禍も終わり海外へ留学する日本人が増えています。留学など長期間海外へ渡航する際には向こうで使用するスマホ事情が気になりますね。留学前に必ず準備しておきたいものの1つがネット環境と言えるでしょう。海外でスマホなどのネットを使用する際におすすめなのが「海外SIM」です。ここでは海外用のSIMカードについてまとめてみましょう。
【海外SIMカードとは?】
海外SIMカードとは海外で使用できるSIMカードのことです。ポケットWi-FiやモバイルWi-Fiなどはかさばるため、移動が面倒ですし、それ自体を充電しておかなければなりません。
しかし海外SIMカードであればスマホ内に挿入しておけばすぐに現地でのネット通信が可能になります。
【アメリカ・アジア・ヨーロッパでデータ通信する方法とは?】
アメリカやアジア、ヨーロッパなど現地でインターネットを利用するにはどうすればよいでしょうか?データ通信の方法は以下の通りです。
<方法1.日本で使っていたSIMカードのままデータローミングして使用する>
日本で利用しているSIMカードと契約プランのまま、データローミングを行って通信することが可能です。データローミングとは現地の通信事業者のネットワークを利用すること。データローミング自体は設定画面からデータローミングを「ON」にするだけなのでとっても簡単です。しかし使用料が高額になりやすいので留学など長期で使用する際にはおすすめしません。海外でデータローミングをしても月額使用料は変わらないという業者もあります。どれくらいの費用がかかるのかは使用している通信会社に確認しましょう。
<方法2.海外SIMカードを使用する>
行き先の国で使用できる海外SIMカードを購入しておけば、現地のデータ通信が可能です。海外SIMカードは日本の通信会社が販売しているものの他、現地に行って購入することもできます。現地で販売されているものは、現地の通信会社が販売しているSIMカードです。
日本で購入していくか、現地で調達するかはどちらでもOKですが、海外SIMカードの種類によって利用できるデータ容量、音声通話やショートメッセージが可能かなど料金やできることが異なるので事前に確認しておきましょう。
海外SIMカードの使用方法はとても簡単で、現地に到着したら今まで使っていたSIMカードから海外SIMに差し替えて設定を行うだけです。日本から注文する場合、自宅に配送されるか、現地の空港で受取になることが一般的になっています。
<方法3.現地のフリーWi-Fiを利用する>
海外は日本国内に比べてフリーWi-Fiが普及しています。カフェやお店などの商業施設ではフリーWi-Fiを用意していることが一般的でしょう。Wi-Fiに繋げるだけなので、費用も一切かかりません。しかしWi-Fiのある場所を探さなければなりませんし、場所が限定されるでしょう。
<方法4.Wi-Fi端末をレンタルして使用する>
ポケットWi-FiやモバイルWi-FiなどのWi-Fi端末をレンタルして現地で使用することもできます。ただ留学などの長期間にわたる場合は金額も高くなってしまうでしょう。いつでもどこでもWi-Fiへの接続ができるというメリットは大きいものの、Wi-Fi端末自体も充電が必要になることと、Wi-Fi端末もスマホと一緒に持ち歩かなくてはいけないためかさばるというデメリットがあります。”